皇国の守護者/佐藤大輔 〜9巻読了

皇国の守護者/佐藤大輔

現在9巻まで刊行中です(wikipediaによれば未完、ただし2005年2月以降続刊が出ていない)。
読み終わってしまうと、電車での娯楽を全て取り上げられてしまったかのようで寂莫たる想いを抱いております。

アニメ化やマンガ化を望んでいる方は(おそらく)数多くいらっしゃると思いますが、無理だと思います。
この内容を、内容を損なわずに、原作者の反感も買わずに、それらに変換することは、恐らく不可能でしょう。

新城、あるいは将官たちと両性具有者との、リアルすぎる性行為描写
戦時中にのみ暗黙の裡に許容される、リアルすぎる残虐的殺人行為
草浪とその奥方の、文章よりもリアルな行間
新城の歪んだ性癖
「女の頸を絞めるのが好きなのだ。たまらないほどに。」


そんなのが映像化できるわけない。


8〜9巻は、守原によるクーデターに関する話です。

8巻はその全てのページで風呂敷を広げるだけ広げて(引っ張るだけ引っ張って)。
9感でそれを一気に閉じる、という壮大な章でした。


この後、(主人公が属する)皇国という国がどうなっていくのか。


十二国記並みに待たされるという寸法です・・orz



佐藤大輔が、新城の口を借りて、「現代の人間たちに」こう告げている。
と思われるので Retweetしておく。
物事に不満を述べ立てるのが彼らの楽しみなのだ。
無論、他に虚しいことばかり多い毎日をやり過ごす方法を知らないからだ。
自分自身が納得のゆく毎日を送れない理由は自身の愚かさに原因があるのではなく他の誰かが邪魔しているからに違いない。
そう考えて何もかもをごまかしてしまう。
僕がいい顔をしてみせる。最初のうちはいいだろう。
だが、いずれ彼らの欲望は僕のしめした媚態では足りなくなる。
そしていつしか彼らは語り始める。新城直衛は愚者に違いない。
つまり、僕は消費されてしまう。
そして新たな誰かが僕に示したものとはまた違った媚態で彼らを味方につける。

衆民どもはまた同じことを繰り返す。

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